豊かな緑と澄んだ空気に包まれた、大阪府の東南部に位置する南河内郡太子町。
訪れる人をどこか懐かしい気持ちにさせてくれるこの町は、府内有数の史跡を有し、
全国各地から歴史愛好家がやってくるほど。
今回、地域の観光ボランティアガイドの方に案内していただきながら、
いざ、太古のロマン溢れる太子町の町歩きへ!
東の方角に二上山を望み、ブドウやミカンの畑も広がる太子町は、のんびりと歩くだけでも気持ちがいい。だけど、それだけでは少しもったいない。なぜなら、ここは日本最古の官道といわれる竹内街道が通り、推古天皇や聖徳太子ほか古代の歴史を彩った名だたる人物の古墳や墓が点在する、そうそうたる歴史資産を誇る町。日本の古代史に思いを馳せながら歩くと、町歩きの楽しさは断然アップするのだ。
日本史に詳しくないという人だって大丈夫。太子町にはボランティア観光ガイド「太子街人(がいど)の会」があり、町の歴史に通じた人が案内をしてくれながら一緒に歩いてくれるのだ。
今回は、ガイドとなって4年目という松永勝司さんが、私たちの水先案内人。訪れるスポットを最初に決めないといけないのだが、なにせ太子町には魅力的な場所が多すぎる。興味を引く史跡が多すぎて、あれもこれも…と欲張ってしまいたくなるほどだ。
古墳だけでも推古天皇陵、用明天皇陵、敏達天皇陵、孝徳天皇陵と、ビッグネームが名を連ね、さらに聖徳太子の御廟がある叡福寺や、遣隋使として有名な小野妹子のものと伝わるお墓もある。飛鳥時代に整備されたといわれ、江戸時代には松尾芭蕉も訪れたという竹内街道もぜひ歩いてみたい。その竹内街道と太子町の歴史がひと目で分かるように資料が展示されている竹内街道歴史資料館も、ぜひ足を運んでおきたい施設。館内には、歴史をより身近に感じられるヒントが詰まっているのだ。
意外と坂道が多く、脚力に応じて歩ける距離にも制限が出てくるが、そこは町のことを知り尽くした松永さんにアドバイスをもらいながらコースを決定。叡福寺を出発点に町歩きが始まった。
史跡に到着するたびに、歴史や由来を丁寧に解説してもらえるので、「なるほど~」と理解が進み、歴史との距離が縮まっていく。学生時代に教科書の中で見た名前が、目の前の風景と重なっていくのはどこか不思議な気さえする。そんな体験を存分にできるのが、太子町。奈良や京都へ行かずとも、大阪にいながらにしてこれほどに歴史を感じられるなんて感激だ。
町の中で目にする、聖徳太子をモチーフにした「飛び出し注意」の看板にもつい頬が緩む。昨年誕生した町のマスコットキャラクター「たいしくん」は早くも町の顔となり、注目度もぐんぐん上昇中。歴史ブームの追い風を受け、太子町が熱い視線を集める中、その魅力を堪能できる町歩きへ、ぜひ出かけてみて。

太子町の観光ボランティア養成講座修了者を中心に2007年に発足。
町の歴史や地理を熟知したメンバー約20人が、来訪者へのガイド等を通じて、町内外に対し町の魅力を紹介する活動を続けている。
| お問い合わせ | 太子町役場にぎわいまちづくりグループ |
|---|---|
| tel | 0721-98-5521 |
| 所在地 | 南河内郡太子町大字山田88番地 |
| サイト | blog.canpan.info/taishikankou/ |
| ※少人数から30人程度までOK ※協力金1名200円(拝観料・入館料別途要) | |