彦ちゃんの河内歴史話井戸 第86話


先の寄稿に対して発行元にお葉書が届きました。寄稿では「景観も歴史の一部だ」という視点で、「高層建築物などで二上山が見えなくなったら困る」といった例を上げました。お葉書には「二上山が見えなくなるという貴重な意見を言って下さる方が居ることに心より感謝です」とありました。
他にも「facebookで二上山に想うという会があって私も友達になっています」や「釧路湿原でのメガソーラー問題を知りました。過ぎたるは及ばざるがごとし」というメッセージが堺、八尾市から入りました。有難うございました。
この流れで身近な歴史遺産をどう残すかを考えました。私の住む藤井寺市の小山産土(うぶすな)神社(生まれた土地の神)には、それは見事な絵馬が沢山掛かっています。毎月1日と15日や祭事の日には何方でもご覧いただけます。
ただ、四季折々の外気に直接触れるものですから、ひび割れや色落ちは止められません。私の知人に日本を代表する絵馬研究家が居ますが、残して欲しい気持ちはあっても各神社の事情から処分は止められませんから記録を残す活動をされています。
幸いなことに、小山産土神社では氏子会で絵馬の図録(写真)を作られました。(2021年12月1日発行。1000円)。全てカラーで30余ページに渡ります。
「義経千本桜」、「牛若丸と弁慶」、「白拍子舞い図」、「楠木正成・正行桜井駅の別れ」はじめ三十六歌仙も見事です。最後に神社の外観、内観も写真に収められています。
実際に神社で見ると言っても高いところにあったり、梁の部分に隠れていたりで欲求不満になりますから、この図録は有難いものです。まだ在庫が有るそうですから、絵馬に興味のある方はいかがでしょうか。応援も兼ねて当記念館でも入手可能です。ではよいお年を。
















