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彩整体院 院長 井之口 育正さん no.231

今月の人
自分の仕事で周りの人が笑顔になることがうれしい。スキルを高め、健康寿命を延ばすお手伝いをしたい
彩整体院 院長
井之口 育正さん
1977年、東大阪市生まれ。葛城市在住。 子ども(7歳と4歳)と公園で遊ぶことが楽しみ。
井之口 育正さん

施術を受けて笑顔になった母
これだ!と感じて柔道整復師の道へ

 

 近鉄南大阪線「上ノ太子」駅を出てすぐ目の前。ここなら通いやすいと、遠方からも患者さんが訪れる整体院がある。

「足が痛いという方が駅からのアクセスでお悩みになることがないよう、できるだけ駅に近い場所を探していたら、この場所に出会いました」

 そう話してくれるのは、「彩整体院」の院長で柔道整復師の井之口育正さん。「患者さんのお体が元気になるお手伝いをして、心をも元気に彩りたい」という思いを込めて、院の名をそう名付けた。その彩整体院には、脊柱管狭窄症やヘルニア、坐骨神経痛、変形性ひざ関節症など、主に歩くのがつらい、困難だという患者さんが評判を聞きつけてやってくるという。

 井之口さんは今は穏やかな雰囲気を漂わせるが、幼少期はやんちゃな子どもだったと振り返る。中学生の時には陸上部でグラウンドを疾走し、高校生になると、もともと音楽好きだったことからバンドを組んで洋楽にハマっていった。「自分たちの演奏でみんなに喜んでもらえることもとてもうれしかったんです」と音楽への熱い思いを持ちながらも、調理にも興味があったことから卒業後は調理師学校へ進学。「根っこの思いは音楽への思いと同じで、自分の手で作る料理で誰かに喜んでもらいたいという気持ちでした。でもその後、料理の道へ進んで1年経った頃に、もう一度音楽にチャレンジしたくなって……。路上で弾き語りをしたり、デモテープを作って東京へ送ったりしていました」

 とはいえ音楽の世界への道のりは険しく、しばらくして紙製品を扱う会社に就職。フォークリフトに乗り商品管理の仕事を続けていた。そんなある日、股関節に痛みを抱える母を連れて知人の整骨院を訪れたことが転機になる。施術を受け、つねに痛みを訴えていた母がラクになったとホッとした顔をしたことに驚いた。「母はもう長年その痛みに苦しんでいたのに、痛みが軽減されて笑顔を見せたんです。これだ!と思いました。手に職を付けて人に喜んでもらえる仕事をしたいという昔からの気持ちをこの道で実現しよう、と」

 それから昼間は整骨院ではたらき、夜は専門学校へと通う生活をスタート。柔道整復師の資格を取得し、他院で経験を積んだのちに、2012年に「彩整体院」を開院した。当初から持ち続けているのが「周りの人を幸せにしたい」という思いだ。「まずはお話をじっくりお聞きして、その痛みの原因を一緒に探って改善への道筋をご提案していきます。日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳にまで延びましたが、寝たきりの方や歩くのが困難だという方は少なくありません。健康寿命という視点で人生を応援させていただきたい、元気に人生をまっとうするお手伝いをしたいと考えています」

 

お一人おひとりの話をじっくり聞き
日常生活にも細やかにアドバイス

 

 それゆえ、井之口さんのサポートは日常生活にまでおよぶ。たとえここで効果的な施術を受けても、もし家で悪い姿勢でゴロゴロしていたら良い状態を維持することは難しいからだ。「だから生活習慣についてもできるかぎりのアドバイスをするようにしています。必要であればメールやLINEで、どうですかと声掛けをしたりすることもありますし、骨を鍛える骨トレほか、その方にとって必要なことを細かく伝えるようにしています。大きな病院ではそういったことは難しいと思うのですが、そういうきめ細かなコミュニケーションができるのも、個人経営の整体院だからこそ。私はそういうお一人おひとりとの細やかな関係性を大切にしたいと思っています」

 以前、脊柱管狭窄症で悩んでいた75歳女性が、足を引きずって来院した。「もともとお友達と出かけたりするのがお好きな活発な方で、性格も明るくて、体がつらいということをお友達にはわからないように振る舞われていたそうです。でも痛みが増して外出も難しくなり、ここへ来られました。ここでの治療と日常生活上のアドバイスを経て、元気に歩けるようになられたのですが、ある日、トレッキングへ行く途中に元気に歩くお姿を見せに来てくれました。患者さんのお体が元気になり生き生きとしている姿を見せていただくことが、何よりの醍醐味。この仕事をしてきてよかったと、とてもうれしい気持ちになりました」

 歳を重ねるごとに、気持ちは若いつもりでも体のあちこちに調子の悪いところが出てきてしまう。「特に70代の方はまだまだお気持ちがわかくて、何かができなくなってしまうことに精神的にもしんどくなってしまいます。私は〝できない〟ことに目を向けるのではなくて、〝できる〟ことに目を向けていきたい。調子がよくなればこれができる、という前向きなお気持ちをもっていただくことはとても大切なことなんです」

 保険治療だけであれば痛みが表面化している部分しか診ることができなかったが、実費治療も取り入れたことで、その原因となる部分まで全体として診ることができるようになったという。「ひと口に脊柱管狭窄症といってもお一人おひとり原因も症状も異なります。ですからお一人1時間ぐらい、じっくりとお話をお聞きして診られるようになったことで、より目指していた治療ができるようになりました」

 コロナ禍で不安な人のためにオンライン問診も導入。そこから実際に来院してもらう場合もあれば、オンラインのまま姿勢や生活習慣のアドバイスを継続する場合もある。

 また、井之口さん自身も勉強を続けている。月2回は必ず講習会やセミナーなどに参加し、施術やカウンセリング技術の学びを深めているという。「スキルを高めてよりよい治療を行い、患者さんに還元していきたいと思っています。私はじっくりとお悩みをお聞きし、その方に合わせた治療やアドバイスをしていくことが得意。それが今、少しずつできてきているかなと感じています。喜んでいただけたら、私もうれしい。周りの方を笑顔にすることができるこの仕事を、一日でも長く続けていくことが目標なんです」

(ライター  松岡理絵)

 

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