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tokimeki-life ナカリン代表 くらしのコーディネーター 仲林弥永子さん no.232

今月の人
人が集うシェアカフェ&レンタルスペース。笑顔いっぱいのコミュニティが生まれたらうれしい
tokimeki-life ナカリン代表 くらしのコーディネーター
仲林弥永子さん
1956年、大阪市生まれ。趣味はハイキング。 最近歩いて心地よかったのは奈良県明日香村。
仲林弥永子さん

築50年の趣ある家屋が
個性豊かな日替わりカフェに

 

 近鉄南大阪線「喜志」駅から南へ徒歩約7分。国道170号線を東へ少し入ったところに古民家をリノベーションした空間「tokimeki-life ナカリン」がある。「看板をご覧になられた方から介護施設ですか?と間違われたこともありましたが(笑)、3年経って少しずつシェアカフェやレンタルスペースだと知っていただけるようになってきました」

 そう話してくれるのは、おっとり穏やかな笑顔が印象的な代表の仲林弥永子さんだ。今、「ナカリン」のシェアカフェでは、「パンと焼き菓子好きの姉妹の店/みつたまcafé」、「素材にこだわる洋食ランチとカフェ/Café Rucola」、「美味しい、楽しい、韓ご飯&カフェkitchen3+」、「イタリアンランチとカフェ/カフェオルト」といった個性豊かな日替わりカフェがランチを提供中だ(11月現在)。

 仲林さんは結婚を機に建築業界で働き始め、インテリアコーディネーターとしてキャリアを積んできた。その仲林さんが、どうして「ナカリン」のオープンを思いたったのだろうか。

「これまでの仕事でもお客さまとのやりとりや交流はもちろんあったのですが、もっといろいろな人が楽しくかかわれるコミュニケーションの場を作りたいという思いがずっとあったんです。そして4年前に築50年のこの建物と出会い、よし、ここでチャレンジしてみようと思いました」

 ほどよく年月を経た2階建ての木造家屋を、温かみのある懐かしい風情は残しつつ、耐震工事とリノベーションを加えて生まれ変わらせた。室内のリフォームには、仲林さんのインテリアコーディネーターとしての豊かな経験が随所に生きている。

「古家ではありましたが、素晴らしい木製の建具がたくさん残っていて、なんとか再利用したいと考えました。たとえば、南側の窓の欄間に使われていた摺りガラスは今はもう生産されていないものなので、古いものではありますがどうしても残したくて、そのまま使っています。大きなガラス窓をずっと守ってきた杉板の雨戸は取り壊しましたが、きれいな部分はカウンターの背面に再利用しました」

 6畳間2部屋と4畳間1部屋をつなげて床を張り替えた1階のラウンジスペースは、木の温もりいっぱいのテーブルやチェアが並び、ディスプレイ用の棚もおしゃれ。照明の一つひとつも仲林さんが選び抜いた、空間に調和したものが店内に優しい光を灯す。

「イメージしたのは、温かみがあって落ち着きがある空間です。1階にはこのラウンジスペースのほかに新しいシステムキッチンを備えたキッチンスペースがあり、カトラリーやお皿、調理器具も揃えてあります。このキッチンとカフェスペースをレンタルしていただけるのですが、さらに日替わりのシェアカフェにしようと思ったのは、コミュニケーションに〝食〟は欠かせないと思ったから。食べ物を媒介にして人は人と笑顔で話したくなりますし、あそこに行けば何かおいしいものに出会えるかもしれないとワクワクした気持ちにもなります。カフェオーナーが曜日ごとに異なるなら、今日はどんなお料理なんだろう、明日はどんな人がキッチンに立つんだろう……って、なおさら興味が湧きませんか? そうして地域の方々が笑顔で気軽に集える場所になれたらいいなと思いました」

 

月2回からでもチャレンジOK
夢への第一歩を応援

 

 この古民家でシェアカフェをスタートする—。そう決めた仲林さんはまずは身近な人に「カフェをしてみない?」と声をかけてみた。そうして2017年7月に口コミで集まった希望者によって、いよいよシェアカフェ「ナカリン」は幕を開けた。

「週1回から契約していただけるので、ずっとカフェをやってみたかったという方や、将来的にカフェのオープンを目指しているという方、もともと料理人で週末だけここでまたお料理を出したいという方……、これまでいろいろな方がカフェオーナーになってくださいました。いろいろな方の夢を聞かせていただき、それぞれのお友達やお知り合いが来てくださり、人の輪が広がって……。そして、日替わりのお料理を楽しみに足を運んでくださる方も少しずつ増えてきました」

 空いている曜日は、仲林さん自身がキッチンに立つ「ナカリンcafé」の営業日だ。「調理師ではないのですが、短大では家政科でしたし、お料理を作るのはきらいではなかったので、一念発起して和食のランチを作っています。やるとなるとお料理の研究もし始めましたし、どんなメニューなら喜んでいただけるかを日々考えるようになりました(笑)。今は健康志向の方が多いですから、体に優しいもの、安全な食材を使ったもの、そして1食で30品目を心掛けてキッチンに立っています」

 日替わりオーナーの日はもちろんナカリンcaféの日も、今は多くの人でにぎわい、1階のラウンジスペースは笑顔と笑い声で包まれている。

 あるカフェオーナーさんが営業の日、以前にそのお店の常連さんだったというお客さんが訪れた。「シェフとお客さんが、この場所で数年ぶりの再会が果たせたという場面もあって、そういう空間であれたこともとてもうれしいなと感じます」

 基本的には週1回(=月4回)の契約となるが、自信がないという人は月2回からの営業でもOKだと仲林さんは優しい表情を見せる。「実店舗を持つとなると、家賃や内装、道具の調達などハードルが高いので、まずは夢への第一歩という方も気軽にご相談いただけたらと思います。

 また、和室が2間ある2階は多目的のレンタルスペース。着物の着付けやヨガ教室、ママ友の食事会などのちょっとした集まりにも使えるという。法事にも使われたことがあるなど、用途はアイデア次第かもしれない。

「多くの方にここに来ておいしいものを食べてもらって、ホッとしてもらえたらうれしいですね。多くの方とかかわるここでの経験は、自分自身にとってもとても大きな勉強になっています。私自身も楽しめたらいいなと思っています。Go To EatではなくGo To Communityという気持ちでこれからも、このシェアカフェ&レンタルスペースを続けていきたい。ここに人が集い、コミュニティが生まれ、そしてまた楽しいことをしてくださるという楽しい循環が生まれたらいいなと思うんです。こんなことをしたいと相談してくださったら、多少のことは応援しますので(笑)!」

 優しい表情の奥に、凛とした力強さを持つ仲林さん。おいしい食事と、夢を応援してくれる空間がここにはある。

(ライター  松岡理絵)

 

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