人工歯配列 6
黄金比という言葉をお聞 きになられたことがおありでしょう。人間が感覚的に美しいと感じる比率だそうで、 1:1.618の割合で表され、レオナルドダビンチのモナリザの絵もこの比率を組み込み描かれている説明はよく聞きますね。
現代でも色々な物 のデザイン、たとえば車の前に付いている各自動車会社のマークなどもこの比率を利用しで作られていたり、イラストや写真画像などにも応用されていす。
歯科でも前歯の見た目を美しく仕上げるためにこの比率は利用され、義歯(入れ歯)の 前歯の人工歯配列にも応用します。この時は真正面から見て中心の歯から犬歯までの見え方を左 右とも1.618:1:0.618の割合で配置 します。前回患者さんの希望によってわざと歯並 びを悪くして義歯を作る話をしましたが、歯の位置の歪みを作っても、前からの見た目をこの範囲内に収めた場合口元の美しさは破綻しません。
また特に犬歯をこの割合から少しはみ出させると、 力強いイメージを与えることが出来るなど、患者さんの意向に沿い工夫を加えます。

















